高度な設備と熟練した成形技術の融合によるプレス成形品の製造工程です。常に品質改善・生産性の向上に取り組み、高品質の物作りを追求しています。
光学ガラスメーカーより入荷したガラス素材は、内部の泡、異物、脈理の有無等の検査を行います。
受入したガラス素材を、決められた重量に切断します。切断にはヒーターや摩擦等の熱を利用するものとダイヤ盤等を使用する場合があります。
切断したガラス素材は、規定された重量に調整します。重量調整にはバレル研磨機を使用して、振動や回転によって研削しながら重量を調整します。
重量調整後、一時検査を行い、キズ・カン等の欠点を取り除きます。
重量と外観が規格内であれば調整工程の完了です。
調整したガラス素材は、耐火材に載せて高温に加熱した電気炉を通過させ、軟化させます。
軟化させたガラス素材は、レンズやプリズム等目的の形状の金型に投入し、圧力によってプレス成形します。
プレス成形後の製品は、徐冷炉と呼ばれる電子炉で徐々に冷却し、急冷によるよる破損を防ぎながら取り出します。
プレスされ目的の形状となった製品は、抜き取りによる寸法検査と、また外観は目視による全数検査を行います。
品質を左右する重要な工程であり、内部試験に合格し、「検査員」に登録された作業者が行います。
検査工程で合格となったプレス品は、アニールと呼ばれる熱処理が行われます。この処理は熱加工によって生じた応力(歪み)の除去と屈折率を規定値に合わせる事が目的です。
アニール処理が完了した後、光学性能の確認の為、屈折率を測定します。
測定結果は「光学硝子性能表」として発行し、製品と一緒に納品します。